「これからも選ばれ続ける園」であるためのブランディングの第一歩は基本理念の明文化
保育園・こども園の運営において、組織をしっかりと整えたい、でもどこから手を付ければよいのかと悩むことはありませんか?
また、「自園らしさ」をどう明確にし、それをどのように表現し、職員や保護者に伝えていけば良いのかという課題を抱えている園も少なくないと思います。
園の個性をどう表現していけば良いか・・・一つの解答として「ブランディング」という考え方があります。
では、どうやって園の個性を見いだしていくことが出来るか。何からはじめれば良いかというのが次の課題になります。
その第一歩として大切なのは、まずは園の基本理念を明文化することです。
基本理念の整理(再構築)でその園「らしさ」が浮かび上がる
保育園・こども園を取り巻く社会環境は日々変化しています。
少子化や家庭環境の多様化、保育の質を求める声の高まりなど、園に求められる役割も広がりを見せています。
こうした中で、園が自らの価値を再確認し、それを言葉として表現することは、職員や保護者、地域社会と園の方向性を共有するための重要な基盤となります。
基本理念を整理するプロセスでは、リーダーを巻き込み、以下のような問いを深く考える時間を設けます。
- 「これまでの園の歴史の振り返り。これまで大切にしてきた想い。」
- 「私たちが提供する保育の価値とは何か」
- 「この社会の中で私たちはどんな存在でありたいのか」
- 「これからどんな園でありたいか」
- 「どんな職員でありたいか。どんな職員を求めるのか」
これらについて、リーダー職員と一緒に話し合う中で、園の本質的な「らしさ」を浮かび上がらせ、それを軸にした基本理念を言葉としてまとめていきます。
基本理念をカタチに ― 園「らしさ」をデザインで表現する
こうして明文化された基本理念は、単なる言葉で終わらせるのではなく、職員全員が共有し、日々の活動の中で実践されるべきものです。
そのためには、理念を職員と深く共有し、共にこれからの園を見つめる体制づくりが欠かせません。
理念の明文化が完成した際に全職員と共有する場を設け、これからのありた園像を共に描く時間とします。
さらに、理念を視覚的に伝えるためのツールを整えることも重要です。
シンボルマークやパンフレット、ホームページといった外部向けのデザインに理念を反映させることで、園の大切な想いを一貫して伝えることができます。
園が大切にしている想いや、大切にしている保育、求める人物像などを発信します。
これにより、園の特徴が他園との差別化ポイントとなり、利用者や地域社会との親和性が高まります。
職員とともに創る園の未来
基本理念の整理から始まるブランディングは、単なる外部向けのイメージづくりではなく、園全体が一つの目標に向かってまとまるプロセスでもあります。
職員一人ひとりが理念を共有し、自園の未来を一緒に創り上げることで、利用者から「愛される園」としての信頼を深めていくことができます。
何より、リーダー職員を巻き込むことで、これからの園を職員と共に創っていく体制の整備につながります。
まずは、園のこれまでを振り返り、基本理念を見つめ直すことから始めてみませんか?それが、これからも地域に必要とされ、選ばれ続ける園であるための第一歩となります。
基本理念構築から始まるブランディングデザイン事例
基本理念
パンフレット・ホームページ・生活のしおり(入園のしおり)リクルートパンフレット
リクルートパンフレット
中面
A5サイズ16ページ
保育園に就職を希望する求職者向けのパンフレット。
園長・職員・主任インタビュー・就業に関するトピックスをまとめた一冊。
生活のしおり(中面)
A4サイズ24ページ
保育園生活のしおり(入園のしおり)は入園が決まった園児の保護者向けに行われる入園説明会で配布。
保育園で生活する上で守ってほしいお約束や持ち物などのルールを掲載。
わかりやすい表現で保護者とのコミュニケーションのズレを少なくして、保育者の業務負担を軽減。
働きながら子育てをする保護者が「子育てを保育園が応援してくれている!」と感じられるポジティブな印象の一冊に。
ホームページ
ワードプレスのカスタマイズによるホームページ。
レスポンシブデザインでスマホにも対応。
パンフレット
A5サイズ8ページ観音折りパンフレット
パンフレットについての詳しい情報は下の記事もご覧ください。
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